介護保険で利用できる/出来ないサービス
加齢変化等によって介護が必要になる事態は、誰にでも起こりえます。介護が必要な人やその家族を支えるために利用できるサービスとして介護保険で利用できるもの、介護保険以外のものと、サービスの種類が増えてきました。
介護保険で利用できるサービス
介護保険は2000年4月にスタートした制度です。2005年に大きな改正が行われ、「予防サービス」や「地域密着型サービス」も始まっています。
予防サービスは、「要支援」と認定された人が利用します。現在の状態よりさらに悪化することのないようにすることが主な目的です。具体的には運動機能の向上や栄養改善などのサービスが提供されます。
地域密着型サービスは、要介護になっても可能な限り、住み慣れた自宅や地域で暮らし続けられるようにするためのサービスで、認知症の高齢者が利用できるグループホームや通所介護、また、小規模多機能型居宅介護、夜間訪問介護などがあります。
介護保険以外のサービス
介護保険以外には、市区町村や地域のボランティア等が提供するサービスがあります。
市区町村が提供するサービス
介護保険の認定を受けた人を対象とするものと、それ以外の人を対象とするものがあります。認定を受けた人には在宅生活支援ホームペルプ、日常生活用具の貸与サービス、住環境整備、施設入浴サービス、食事サービス、訪問理美容サービス、外出支援サービスなどがあります。
認定を受けていなくても、自立を支援するための自立支援ホームヘルプ、介護予防型デイサービス、生活支援ショートステイ、訪問歯科診療、寝具乾燥などのサービスが提供されます。
市区町村によってサービスの内容や名称、利用条件等が違いますので、住まいの市区町村に問い合わせましょう。
ボランティア等が提供するサービス
NPOやボランティア団体が行う生活支援型のサービスの主なものに、ホームヘルプサービス、緊急通報サービス、移送サービス、食事サービスなどがあります。介護保険のサービスにこれらのサービスを組み合わせて利用すると良いでしょう。
サービスを利用したい時は、どんなことに困っているのか、何を助けてもらいたいのかを整理します。毎日の食事の用意、食料品の補充、入浴や買い物の手助け、掃除やゴミ出しなど生活を送る上で必要なことを書きだしてみましょう。
地域包括支援センターに問い合わせると、どんなサービスがあるのか教えてもらえます。